オーサリングソフトにおける相対パスの問題

通常、WEB制作は、Dreamweaverなどのオーサリングソフトを利用する事が多いが、システムと絡んでテンプレートなどを利用する場合にちょっとした問題が起きる。
システム側は、フレームワークなどの恩恵を受けて助かる反面、デザイナー側では一工夫が必要。

というのは、画像や、CSS、javascriptファイルなどのリソースへのパスが解決できず、プレビュー機能や、ファイルダイアログボックスによるリソースへのパス入力、添付CSSファイルの確認などができなくなってしまうからだ。

デザイナー（コーダー）の立場だけというのであれば、一時的な保管場所として、パスの解決できるところに画像やCSSファイルを置くディレクトリを作ってしまい、システムにのっける時に一緒に提出すればいい話だが、私の場合、ほとんどデザインとプログラム両方やっているので、二つの環境を行き来なんて頭が痛くなり泣けてしまう。ましてや、画像のパスの手入力なんて胃が痛い。

この問題は、ローカル環境にシンボリックリンクを貼る事で解決できる。
現在、Windowsの標準機能としては使えないが、2000/XPに関してはツールを利用する事で利用できるようになる。
（Windows Vistaでは標準装備）

シンボリックリンクを貼るツールは、以下のサイトで公開されている。

• リンク作成シェル拡張 for Windows 2000/2003/XP
  ※ 2006/11/21時点でサーバーが落ちているか閉鎖している模様です。
• リンク/ジャンクション作成ツール

「リンク作成シェル拡張 for Windows 2000/2003/XP」の方がドラッグアンドドロップで利用できるので便利。「リンク/ジャンクション作成ツール」は使った事はないが、どうやらLINUXなどと同様、コマンドを打ち込む必要があるようだ。

ln -s XXX YYY

このツールは何をするツールかというと、相対パスの問題を無理矢理解決する為のツールだ。
テンプレートファイルから参照できる場所に、画像やCSSなどのリソースを格納しているフォルダへのシンボリックリンクを貼る。シンボリックリンクを貼るというのは、Windowsのショートカットと似たような機能と考えて頂ければいいと思う。

通常、Dreamweaverからはショートカット先の内容まで認識しないが、シンボリックリンクであれば認識する。そうする事により、相対パスの問題を解決できるというわけだ。

そうすれば、わざわざ、テンプレートファイルを別環境に持ち出す事なく、Dreamweaverの恩恵を得られる事になる。